金CFDを保有すると、売買価格差とは別に、金利に相当する調整額などの受払いが発生する場合があります。名称は金利調整額、ファイナンシングコスト、ファンディングコストなど会社によって異なります。
いつ保有していると発生するか、買いと売りのどちらが支払いか、何日分が付くかを商品別に確認することが大切です。 「スワップ」と呼ばれる情報を見つけても、FXと金CFDに同じ条件を当てはめないでください。
名称より、会社と金銘柄の適用条件を確認する
| 会社・対象商品 | 案内の名称と確認できた条件 |
|---|---|
| OANDA証券・日本向けXAUUSD | ファイナンシングコスト。NY17時の保有に発生し、その後随時口座へ反映 |
| GMO外貨・外貨ex CFD金スポット | 金利調整額。取引終了時の保有に発生。祝祭日の影響で発生しない営業日の例外あり |
| GMOクリック証券・店頭CFD金スポット | 金利調整額。取引終了時の保有に発生。株式CFDの計算方法とは区別 |
| IG証券・金の期限なしCFD | 翌日以降への繰越しでファンディングコストが発生する場合がある |
出典:OANDA証券・商品CFDファイナンシングコスト、GMO外貨・商品CFD金利調整額FAQ、GMOクリック証券・金利調整額FAQ、IG証券・金取引の費用(確認日:2026-10-11、表の会社・商品に限定。個別の現在料率は比較していません)。
GMO外貨とGMOクリック証券は別の提供会社です。グループ名が似ていても、適用条件や明細の扱いを共通と考えないでください。
Plus500証券の一般注意事項には、金利調整額などが銘柄・売買方向によって異なることが記載されています。ただし金XAUの個別の料率、時刻、日数は今回確認できていません。Plus500証券・各種調整額の注意事項(確認日:2026-10-11、日本法人の店頭デリバティブ全体の説明)。
「何時間持ったか」と「判定時刻をまたいだか」は別
OANDA証券のXAUUSDは、NY時間17時にポジションを保有しているかが判定の条件です。日本時間では、米国標準時間は翌朝7:00、米国夏時間は翌朝6:00です。NYの日付と日本の日付を混ぜないように記録します。OANDA証券・発生と受渡しのタイミング(確認日:2026-10-11、日本向けXAUUSD)。
この方式では、単に日本時間の0時を越えたかだけでは判断できません。同社ページはXAUUSD・XAGUSDと、それ以外の商品CFDの計算方式を分けています。他銘柄の秒数による説明を金へ転用しないでください。
また、取引終了時保有を条件とする会社では、その金銘柄の夏冬の終了時刻を先に確認します。保有時間が短いという理由だけで、判定時刻をまたぐ取引の費用がゼロとはいえません。
付与日数と売買の符号を確かめる
付与日数は、1回の計上が何日分に相当するかです。暦の日数や口座への反映回数と一致するとは限りません。特定曜日に何日分付くかを全社共通にせず、対象日の公式カレンダーで確かめます。
GMO外貨は、国内外の祝祭日の影響でロールオーバーが行われず、終了時に保有していても金利調整額が発生しない営業日があると説明しています。ロールオーバーは、ここでは会社とカバー先の契約の繰越し処理を指します。GMO外貨・金利調整額FAQ(確認日:2026-10-11、外貨ex CFDの金スポット・銀スポット)。
買いなら必ず支払い、売りなら必ず受取りという固定ルールも置きません。Plus500証券は、受取りだった金利調整額が市場情勢などにより支払いへ変わる場合があると説明しています。表示のプラス・マイナスが何を意味するかは、利用先の明細説明で確認します。Plus500証券・調整額の注意事項(確認日:2026-10-11、一般注意事項)。
OANDAの数量を含む式を使った学習例
OANDA証券のXAUUSDページに示された式は、金の数量×NY17時の価格×年率÷360×付与日数×対円為替レートです。年率6%なら計算には0.06を使います。入金額や必要証拠金ではなく、契約数量と価格から求める式です。 OANDA証券・XAUUSDの計算式(確認日:2026-10-11。同社の該当商品に限定)。
以下の数値はすべて計算方法を示す学習用の設定です。現在価格・実際の年率・実績・将来の費用ではありません。保有方向に対応する年率を支払側6%、金価格3,000米ドル/oz、数量10oz、為替150円/米ドル、付与日数1日、端数処理なしとします。
| 計算段階 | 結果 |
|---|---|
| 金の契約価額 | 10×3,000=30,000米ドル |
| 1日分の支払相当額 | 30,000×0.06÷360=5米ドル |
| 円換算 | 5×150=750円の支払い |
独立に、契約価額を円に直した4,500,000円に年率6%を掛けると年額270,000円、それを360で割っても750円です。同じ前提で付与日数だけが3日なら2,250円、数量だけが1ozなら1日75円になります。3日分が実際にどの曜日に付くかを示す例ではありません。
実際の明細では、売買方向に対応する適用率、価格、為替、付与日数、符号、端数処理を使用します。将来も年率が一定とは限らないため、この例をそのまま長期の確定費用へ外挿しないでください。OANDAのカレンダーも過去の値を表示し、将来の値を約束しないと注記しています。OANDA証券・カレンダーの注意事項(確認日:2026-10-11)。
金利調整額と価格調整額を混ぜない
名前が似た調整額でも、何を調整するかは別です。保有に伴う金利相当の受払いと、参照対象の変更などに伴う価格調整を、同じ「1日分の金利」として足し合わせないでください。どの調整額が自分の金銘柄に適用されるかは説明書で確認します。
Plus500証券の一般案内は、金利・権利・価格の各調整額が発生する場合と、銘柄・売買別の違いを説明しています。この一覧は、金XAUにすべてが発生する根拠ではありません。Plus500証券・各種調整額(確認日:2026-10-11)。
明細と合わないときの確認表
| 確認するもの | 取り違えやすい点 |
|---|---|
| 会社・口座・正式銘柄 | FXのスワップ、別会社、別の金銘柄の条件を使用していないか |
| 買い/売りの年率と符号 | 買いの率で売りを計算していないか、受取りと支払いを逆にしていないか |
| 判定時刻と対象日 | NY時間と日本時間、夏時間と冬時間を混ぜていないか |
| 数量・価格・為替 | ロットを金数量へ直したか、会社指定の基準値か |
| 付与日数・端数・反映時刻 | 複数日分、非発生日、計上待ちを見落としていないか |
次の持越し前には、この5項目と公式カレンダーを照合してください。条件が分からないまま「少額だから大丈夫」と保有を続けず、公式サポートに適用条件を確認することが先です。
売りなら毎日受け取れるのですか?
一律にはいえません。商品・売買方向・適用日ごとの率と符号を確認します。受取り額の維持や収益は保証されません。
同じ日に決済すれば、必ず保有コストはゼロですか?
日本の日付だけでは判断できません。対象銘柄の判定時刻をまたいだかなど、その会社の条件によります。
