金CFDの注文方法|成行・指値・逆指値と約定リスク

金CFDの基本注文は、価格を指定しない成行、現在より有利な水準を指定する指値、不利な水準に達したことを条件にする逆指値です。逆指値は損切りだけでなく、新規取引の開始にも使われます。

価格条件と実際の約定価格は別です。指値・逆指値でも、会社の執行方式によって指定価格どおりの約定が保証されない場合があります。 最初に新規注文か決済注文かを選び、売買方向と期限を確認しましょう。

新規と決済を分けてから注文する

新規はポジションを作る注文、決済は保有している契約を終了する注文です。買いポジションを閉じるときは売り、売りポジションを閉じるときは買戻しになります。

ただし、単に反対方向の「新規」を出せば決済になるとは限りません。口座の扱いによって別のポジションになる場合もあるため、決済の対象建玉を指定する画面や仕様を確認します。GMO外貨のCFDアプリは、建玉一覧から対象を選び決済注文へ進む手順を案内しています。GMO外貨・決済指値/逆指値マニュアル(確認日:2026-10-11、外貨ex CFDスマートフォンアプリ)。

成行・指値・逆指値の違い

種類 指定するもの 主な確認点
成行 売買方向・数量。価格は指定しない 見た提示値と実約定価格のずれ
指値 現在より有利な水準の価格条件 成立条件と、その後の執行方式
逆指値 現在より不利な水準のトリガー価格 条件到達後の執行とスリッページ

トリガーは注文の執行を始めるきっかけです。スリッページは、指定・想定した価格と実際に成立する価格のずれを指します。OANDA証券の商品CFD概要は成行・指値・逆指値を分けて説明し、すべての注文でスリッページが発生する場合があると案内しています。OANDA証券・商品CFDの注文種類(確認日:2026-10-11、日本向け商品CFD。別のFX口座・サーバーへ転用しません)。

買いと売りで、上下の条件が逆になる

以下は方向を理解するための学習例です。金価格の単位を米ドル/ozとし、各行に関係する現在の提示価格を3,000と設定します。2,990は下、3,010は上です。実際には買い側と売り側の提示価格は異なり、スプレッドがあります。市場価格や推奨注文水準ではありません。

操作 下の2,990を条件にする 上の3,010を条件にする
新規の買い 買い指値 買い逆指値
新規の売り 売り逆指値 売り指値
買いポジションを売って決済 決済の売り逆指値 決済の売り指値
売りポジションを買い戻して決済 決済の買い指値 決済の買い逆指値

買いポジションなら、下側の売り逆指値を損切りに、上側の売り指値を利益確定に使う場合があります。売りポジションでは向きが逆です。ただし、指値なら利益、逆指値なら損失と注文名だけで決まるわけではありません。取得価格も関係します。

表は、指値は現在より有利、逆指値は不利な価格を指定するという条件の整理です。GMO外貨・指値/逆指値の定義(確認日:2026-10-11)。

チャートがどちらの価格を表示し、注文条件をどの価格で判定するかも重要です。チャートの線が条件に触れたように見えても、その会社の買い・売りの判定価格を満たしたかは別に確認してください。

指値だから価格の上限・下限が守られるとは限らない

OANDA証券の商品CFDでは、買い指値は指定価格以下、売り指値は指定価格以上が提示された時点で、通常の成行注文と同様に執行すると説明しています。そのため、指定価格と異なる価格や、利用者に不利な価格で約定する場合があります。OANDA証券・指値注文の執行方式(確認日:2026-10-11、同社商品CFD)。

これは同社の方式です。価格制限を維持する指値の説明を読んでも、金CFD全社がその方式とは判断しません。「指定価格で必ず約定するか」と「指定価格より不利には約定しないか」の両方を、利用先の説明書で確認してください。価格制限を維持する方式でも、注文が必ず成立するとは限りません。

逆指値は、損失額を固定する保証ではない

通常の価格保証がない逆指値では、指定価格は執行のきっかけです。買いポジションの売り逆指値を2,990に設定しても、急落してその水準で約定できず2,985で売りが成立する、といったずれが起こり得ます。この数値は仕組みを説明する設定で、実際の約定結果を予測するものではありません。

OANDAの商品CFDは逆指値を成行執行のトリガーとして説明しています。Plus500証券の一般注意事項にも、指値・逆指値でスリッページが生じ、意図する価格で約定しない場合があると記載されています。OANDA証券・逆指値注文、Plus500証券・約定に関する注意事項(確認日:2026-10-11。後者は店頭デリバティブ全体で、金XAUの個別価格条件は未確認)。

価格保証付きの特別な注文がある場合も、対象銘柄・費用・受付条件は別です。Plus500の一般案内にノンスリップ注文の説明はありますが、今回、金XAUで利用できると確認したわけではありません。通常の逆指値と同一視しないでください。

有効期限と組合せ注文は会社別に確認する

OANDAの商品CFD概要は有効期限を無期限・指定日で案内しています。一方、GMO外貨のCFDアプリ決済注文では、当日、週末、翌週末が説明されています。OANDA証券・注文有効期限、GMO外貨・決済注文の有効期限(確認日:2026-10-11、各サービスの上記注文に限定)。

「当日」が日本時間の24時までとは限りません。GMO外貨の案内では、その日の取引終了までです。取引時間外に受付・変更・取消できるかも確認しましょう。

OCOは二つの注文を組み合わせ、一方の成立に伴い他方を取り消す方式、If Doneは最初の注文の成立後に次の注文を有効にする方式です。OANDAの商品CFD概要にも注文タイプとして記載があります。ただし、設定可能な組合せや、部分約定時にどの数量が残るかなどの詳細は会社別です。使う前に対象サービスのマニュアルを読んでください。

注文の確認から取消完了までの手順

段階 画面・説明書で確認すること
発注前 会社・金銘柄、新規/決済、買い/売り、対象建玉、数量単位
条件入力 指値/逆指値、上下関係、判定価格、価格間隔、有効期限
送信直前 必要資金、取引時間、最終確認画面の数量・価格
送信後 注文が受け付けられたか、未約定か約定済みか、実約定数量と価格
変更・取消後 完了状態、残る注文、保有建玉、取消前の約定がないか

送信ボタンを押しただけで成立したと決めず、逆に画面が遅いときも未受付と決めつけて同じ注文を繰り返さないようにします。OANDAは、未約定なら取消・訂正が可能、約定後は取消・訂正できないと説明しています。OANDA証券・注文の訂正と取消(確認日:2026-10-11、日本向け商品CFD)。

まず対象会社のデモやマニュアルで、新規と決済、指値と逆指値、期限と取消完了を確認しましょう。デモで操作できても実相場の約定を保証するものではなく、証拠金を超える損失が生じる可能性があります。

指値を出したら、必ずその値段で買えますか?

注文が成立する保証はありません。成立した場合の価格制限の扱いも会社の執行方式によります。特にOANDAの商品CFDでは、指定価格到達後の成行と同様の執行を確認してください。

逆指値とロスカットは同じですか?

違います。逆指値は利用者が指定する価格条件、ロスカットは会社が定める証拠金などの条件による強制決済です。どちらも通常の仕組みだけで損失上限が保証されるとはいえません。